リファレンスを演出する Part 4の冒頭デモ映像のファーストフレーム
制作ノート

リファレンスを​演出する​Part 4

2026年8月22日

脚本は​完成しました。​二人の​小さな​チームと​限られた​時間で​映画を​仕上げます。

制作脚本アニメーション

脚本を書き切り、6シーン、約5分の短編映画として全体が見えました。いまは、完成に向けて各ショットの判断を閉じています。

制作しているのは、アニメーションディレクターの私とMLエンジニアの @jsonmathsaiです。二人とも本業があるため、作業時間は週末と、ときどき平日の夜に限られます。

最初の完成映像で演出を確認する

最初のデモ映像は、脚本と手描きの設計を動くショットへ渡した最初の確認です。二つの字幕付きバージョンを見ながら、カメラ、芝居、編集の意図が画面に残っているかを確認します。

最初のデモ映像。字幕付きの二つのバージョンで、演出の意図とペースを確認する。

アニマティックをペースの基準にする

Scene 1–2のサウンド・アニマティックを先に見直し、ショットのホールド、編集上の因果、台詞の呼吸を確認します。生成映像の尺に合わせて編集するのではなく、映画のペースに合わせてショットを直します。

音付きのアニマティック。編集と演技の呼吸を、ショットの判断に戻す。

ラフの演出を、検査できるキーへ

Scene 2 Sequence 2では、SH01、SH02 A/B、SH03、SH04、SH05、SH06 A/B/C、SH07、SH08、SH09の全12出力を並べました。ラフはカメラ、パース、ポーズ、芝居を決めます。プロダクション化したキーでは、人物のスケール、空間、照明がショット間で確認できます。

Scene 2 Sequence 2の全12出力、ラフとプロダクション化キー
全12出力。ラフ → プロダクション化キー。

最初の試行を、次の判断に変える

TEGAKIのSH14–19では、現在の方法での最初の試行と最終版を全9ペアで比較しています。改善点は、カメラを固定し、俳優のスケールと人物の識別を保ち、画面の中で誰がどこにいるかを崩さないことです。

TEGAKI SH14からSH19の全9ペア、最初の試行と最終版
TEGAKI SH14–19。最初の試行 → 最終版、全9ペア。

空間キーを動きに渡す

Scene 1 Shot 1では、ラフから空間キーをつくり、そのキーをモーションへ渡します。最初の出力を受け入れて終わりにはせず、カメラ、人物の大きさ、ポーズ、芝居のどこが崩れたかを確認して、次の指示へ戻します。

ラフ → 空間キー → モーション。判断を一度で終わらせず、次の反復へ戻す。

部屋のトポロジーを固定する

スタジオの夜は、参照画像を出発点に、採用した複数のプレートへ展開しました。机、窓、描画壁、通路の関係と照明の状態を保つことで、カットが変わっても同じ部屋として読めます。却下したPlate 01はこのコラージュに含めていません。

TEGAKIスタジオ夜の参照と採用プレート
参照 → 採用プレート。室内のトポロジーと照明をショット間で固定する。

G / 完成へ

映画を最後まで閉じる

6シーン、約5分の脚本は完成しました。残るのは、ペース、文章、描画の基礎を使って、ショット、編集、音を一本の映画として閉じることです。AIツールを使うほど、どの候補を選び、何を直すのかを判断する基礎が重要になります。

8月31日、または今月末を目標に、二人で映画を完成させます。